• トップ
  • お知らせ
  • すでに診断を受けている流行性疾患の患者さんへ(アンケートへのお返事)

すでに診断を受けている流行性疾患の患者さんへ(アンケートへのお返事)

2016/06/24

先日、お電話で「他院救急外来でおたふくかぜと診断されたが、内服がなくなるので受診してよいか」という問合せがありました。外出不可の期間中であることはご本人もご存知でした。

数ヶ月前から当地でも流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)が流行中であることは把握しており(三鷹医師会に加入の医院では市内医療機関での感染症情報を共有しております)、当日当院の外来には流行性耳下腺炎の予防接種のまだ不可能な年齢の乳児がすでに多数来院されておられました。

お電話をくださったご本人は成人で、すでに診断を受けておられ、診断から4日目でもまだ解熱していないとの事でしたので、当院でできることは対症療法としての解熱鎮痛剤の処方のみとなり、それ以上の治療(全身状態不良での入院等)は当院では対応できず、感染症として前医もしくは内科診療所を受診いただくようにと、院長の指示を看護師よりお伝えしました。

本日Webアンケートにて、「HP上で感染症を積極的に受け入れる表記をしているのにおかしい」と、お叱りをいただきました。

ウィルス感染症(インフルエンザ・流行性耳下腺炎・麻疹など)は、基本的に内科的な全身疾患です。
しかし、初期症状として耳鼻咽喉科領域に症状が見られることが多いため、早期発見早期治療流行の拡大を少しでも避けることを目的として、当院ではインフルエンザの早期診断装置の導入や感染症の疑われる患者さんの隔離などの取組みを行っております。

すでに診断を受けていて感染源となりうる(学校保健法で登校不可能な期間)方は、流行の拡大を防ぐため、予防接種勧奨年齢以下のお子さんも来院される耳鼻咽喉科ではなく、成人であれば内科を受診いただくほうが望ましいと思われます。

救急でお掛かりの医療機関が高次医療機関であるから、地域医療との役割分担を考え、以降の診療に対し診療所を選択いただくのは大変良いことであると思います。
ですが、上記のような事情で、様々な年齢層の受診する耳鼻咽喉科単科診療所である当院よりも、内科への受診をお勧めした次第です。

お電話を下さった方には、結果的に不愉快な思いをさせてしまったことは、誠に申し訳ございませんが、どうぞご了承ください。

(アンケートご回答内容については当院HPへの掲載可とご記入いただいております。)